トップページ > CPI-WAM001
概要
ワイヤレスデジタルオーディオモジュールCPI-WAM001は、離れた場所に無線によって音声を伝えるモジュールです。親モジュールはUSBまたはI2Sからのデジタル音声データを無線で送信し、子モジュールはその信号を受信して、I2Sとして出力します。デジタルデータのまま離れた場所へ伝送できますので、高音質な音声再生が可能です。また1つの親モジュールから最大4つまでの子モジュールへ同時配信が可能です。
- ワイヤレスヘッドフォン/ヘッドセット/スピーカ
- ホームシアター用リアスピーカ
- MP3/CD/DVDプレーヤー・スマートフォン・タブレットPCからの無線オーディオ送信機
- PCから無線による音楽・音声の送信
- 電子楽器の無線化
- テレビ・セットトップボックス・ラジオの音声無線化
- 野外コンサート用スピーカ
- 大規模工場内放送用スピーカ
など、オーディオ信号通信の無線化にご利用いただくことができます。
特長
- USB DACなどのデジタル音声データ通信の無線化が、簡単に実現できます
- 1つの親モジュールから、最大4つの子モジュールへの配信が可能です
- 音声データは無圧縮のまま通信するため、遅延の少ない再生ができます
- 日本国内では無許可で使用できます(工事設計認証取得済み)
- 指定のスリーブアンテナ同士で、見通し100m以上の通信が可能です
- 指定の八木アンテナ同士で、見通し1km以上の通信が可能です
機能
- PC上の音声データなどを、無線で飛ばすことができます。モジュールは、Windows7の場合、USBオーディオデバイスのスピーカに見えます。(MU:親モジュールUSBタイプの場合)
- I2Sに対応したA/Dコンバータや、デジタルオーディオレシーバなどを接続することで、一般のライン入力やデジタル光入力の音声を、無線で飛ばすことができます。(MI:親モジュールI2Sタイプの場合)
- I2Sに対応したD/Aコンバータやデジタルオーディオトランスミッタなどを接続することで、親モジュールからのデジタル音声データを受信し、ライン出力したり、デジタル光出力することができます。アンプなどを追加すれば、「無線USB DAC」にすることもできます。(S:子モジュールの場合)
- 親子モジュール間の無線リンクの生成(ペアリング)は、親モジュールが電波的に見える状態において、子モジュールに接続したペアリングスイッチをオンにすることで可能となります。また、一度でもリンクが正常に成立すると、モジュールにその情報が保持され、以降の電源投入ごとに、相手が見える状態にあれば、自動的にリンクが成立します。
- 無線リンクの状態を示す出力があるので、LEDなどでそれを表示することができます。
仕様
名称 | ワイヤレスデジタルオーディオモジュール | ||
---|---|---|---|
型番 | CPI-WAM001 | ||
/MU-I | 親モジュール / USB入力 / 内蔵アンテナ タイプ | ||
/MI-I | 親モジュール / I2S入力 / 内蔵アンテナ タイプ | ||
/S-I | 子モジュール / I2S出力 / 内蔵アンテナ タイプ | ||
/MU-E | 親モジュール / USB入力 / 外部アンテナ タイプ (CPI-WAM901、CPI-WAM902が同梱されます) | ||
/MI-E | 親モジュール / I2S入力 / 外部アンテナ タイプ (CPI-WAM901、CPI-WAM902が同梱されます) | ||
/S-E | 子モジュール / I2S出力 / 外部アンテナ タイプ (CPI-WAM901、CPI-WAM902が同梱されます) | ||
インターフェイス | USB(MU) | USB2.0 Full Speed オーディオデバイスクラス | |
I2S入力(MI) | DATA=MSBファースト16bit有効 Fs=WCLK=32/44.1/48kHz BCLK=64Fs MCLK=未使用 | ||
I2S出力(S) | DATA=MSBファースト16bit有効 Fs=WCLK=32/44.1/48kHz BCLK=64Fs MCLK=256Fs | ||
無線 | 周波数 | 2.4GHz帯 | |
対応アンテナ | 内蔵アンテナ(-I) | モジュール上のパターンアンテナ (外部アンテナ接続不可) | |
外部アンテナ (-E) | 弊社が指定するスリーブ/パッチ/八木アンテナ (内蔵アンテナ無効) | ||
データ圧縮 | なし | ||
リンク数 | 1~4 | ||
リンク方法 | 子モジュールの-PAIR端子をLレベルにする(通常押しボタンスイッチによる) | ||
到達距離 | スリーブアンテナ同士 | 見通しで100m以上(実測値) | |
八木アンテナ同士 | 見通しで1㎞以上(実測値) | ||
音声 | 対応フォーマット (MU) | PCM ステレオ 16bit 32/44.1/48kHz *1 | |
データ遅延 | 1024サンプル(23.22ms@44.1kHz) | ||
モジュール | 電源電圧 | 3.3V±0.3V | |
消費電流*2 | MU | 未リンク時 20mA リンク時 40mA | |
MI | 未リンク時 17mA リンク時 38mA | ||
S | 未リンク時 37mA リンク時 28mA | ||
動作温度範囲 | 5~50℃ | ||
保存温度範囲 | -5~70℃ | ||
寸法 | 36.5×14.7㎜ 最大厚み 3.5㎜ | ||
形状 | 表面実装用の半田付け端子(凹型)を持つ基板モジュール | ||
認証 | 工事設計認証取得済み(日本国内において無許可で使用可能) |
- *1 OSや音声再生ソフトは、デバイス側の能力値に合わせてデータを変換することができるため、これ以外のデータでも再生すること自体は可能です。
- *2 オフィス環境下での実測値。電流は周囲の環境や動作状態によって容易に変化するため、設計上の参考値としてください。実際には100mA以上の供給能力を持つ電源を推奨します。