概要
TMV Compact は、高解像度・高精度熱画像測定・記録装置です。温度条件設定による警報機能をもち、各種装置や設備の過熱監視、各種材料の温度状態監視等、幅広い用途に応用することができます。 応用例としては、生産設備の状態を本装置で測定記録することで異常発生時の事前兆候が把握しやすくなります。温度変化に兆候が現れた時には警報を発することにより、設備の被害を未然に防ぐことが出来ます。 これまで温度センサなどを監視対象に装着するなどが必要でしたが、TMV Compact は、カメラ監視を行い、その視野内であれば、最大20か所まで監視領域を設定し、さらにそれぞれの監視領域に最大4つの温度範囲の設定を可能としますので、連続的なきめ細かい監視システムを構築できます。 |
特長
- 温度監視領域を最大20領域まで設定 領域は複数領域を重ね合わせて設定可能
- 各温度監視領域は温度条件が最大4条件設定でき 一つの条件成立で接点出力にて外部警報を出力
- 各監視領域の温度ログを最大100日分保存でき経時的変化の確認が可能
- 測定画像をリアルタイムにPCやFAコンピュータで表示可能
- 測定画像と監視領域の状態をLTE回線で遠隔地のPCに表示可能(注5)
- 10分毎の撮影画像(赤外線画像)と全画面の温度データを過去24時間分保存
- 設定・表示用アプリケーションTMV Compact Naviが標準付属
- 4種類のレンズから選択(工場オプション)で画角・最大測定距離など監視・測定対象物に最適条件を提供
- バッテリー動作可能
仕様
測定仕様 | |||||
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測定温度範囲 | -40℃ ~ 330℃ | ||||
測定精度 | ±5℃または5%の大きい方(5℃ ~ 140℃) ±10%(140℃ ~ 330℃) | ||||
解像度 | 320(h) x 240(v) | ||||
測定周期 | 1回 / 1秒 ~60分 | ||||
光学仕様 | モデル名 | Model22(注1) (注4) |
Model40 | Model66(注1) | Model91(注1) |
水平画角 | 105° | 56° | 34° | 24° | |
垂直画角 | 75° | 42° | 25° | 18° | |
最大測定距離 | 27m | 48m | 78m | 108m | |
インターフェイス | |||||
イーサネット | 100BASE-TX x 1 (セットアップ用PC、および上位装置との通信用)(注2) | ||||
デジタル出力端子 | Photo MOSリレー出力 (ドライ接点出力)x 2 | ||||
電源仕様 | |||||
電源供給 | DC24V | 接続方法:端子台 定格電圧:DC12V~24V(許容電圧範囲:DC10.8~26.4V) 消費電力:5W以下 | |||
ACアダプタ | 別売オプション | ||||
ACバッテリー | 別売オプション | ||||
環境仕様 | |||||
動作温度範囲 | DC24V 動作時 | 0℃ ~ 50℃ | |||
ACアダプタ動作時 | 0℃ ~ 40℃ | ||||
バッテリー動作時 | 0℃ ~ 35℃ | ||||
保存温度範囲 | -10℃ ~ 60℃(注3) | ||||
動作湿度範囲 | 10% ~ 90%(ただし結露無きこと) | ||||
物理仕様 | |||||
外形寸法 | 106(W)x61(H)x165(D)単位:mm 突起部含まず | ||||
重量 | 約700g | ||||
主な機能 | |||||
アラーム出力 | 測定対象が警告温度を超えた場合にデジタル出力、およびEthernetにて外部装置にアラーム出力。 監視領域は最大20 ヵ所まで設定可能。 | ||||
温度ログ保存 | 指定ポイントの温度ログを内部メモリに保存。専用ソフトから読み出し可能。 | ||||
各種測定条件設定 | PC用専用ソフトにより、アラーム出力条件(温度、監視領域)、ログ保存条件他、 各種測定条件を設定可能 | ||||
測定画像出力 | 測定画像をイーサネット経由で出力可能 | ||||
付属品/オプション | |||||
付属品 | サポートディスク(TMV Compact Navi、ユーザーズマニュアル) 端子台カバー | ||||
オプション | TMV Compact/ADP (ACアダプタ) TMV Compact/BAT (バッテリー) | ||||
製品保証 | |||||
保証期間 | 1年 |
- (注1)ご購入にあたっては、事前に弊社まで在庫の確認をお願いいたします。
- (注2)遠隔地の装置との通信は別途メディアコンバータが必要です。
- (注3)バッテリーは0~35℃の環境で保管してください。
- (注4)Model22のご使用にあたっては注意事項がありますので、ご検討の際はご参照ください。
- (注5)LTE通信におけるデータ通信量の制限に対応するため、送信間隔の調整や画像データを25%~50%圧縮することにより通信量を最適化できます。
全体構成イメージ図