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テクニカルQ&A
■AXP-AD03 A/Dコンバータカード

Question  
Q1. 関数 Ad03Create の使用方法について。
Q2. 2Chで8KBのバッファがありますが、一つのChに全部使用する事は可能でしょうか。
Q3. 関数名 Ad03StartSampling の使用方法について。
Q4. サンプリング周波数が遅くても構わないので、データ点数を4096以上にすることは可能でしょうか?
Q5. サンプリングしたバイナリデータをどの様に計算すれば実際の電圧に変換出来ますか?
Q6. 関数名 Ad03GetSamplingStatus の使用方法について。
Q7. チャンネル毎に異なるサンプリング周期を設定し、サンプリングすることは可能でしょうか?
Q8. カードスロットに2スロットある場合、2枚同時にサンプリングを行ないたい。
Q9. 外部トリガー端子はありますか。
Q10. サンプリング周波数の設定方法について。
Q11. トリガー信号から次のトリガー信号までの間におけるサンプリング範囲は設定できますか?
Q12. サンプリングしたデータをパソコンに転送している時間は、1チャンネルのフルデータで、どのくらいを見ておけばよいですか.

Answer  

A1. 関数 Ad03Create の使用方法について。

メッセージ「WM_BUFF_FULL」が送出されるタイミングを教えて下さい。
 このメッセージは、カードのFIFOバッファが一杯(チャンネルあたり4096データ)になった時にドライバより送出されます。

A2. 2Chで8KBのバッファがありますが、一つのChに全部使用する事は可能でしょうか。

 ハード的に各チャンネルに4Kづつ割り当てられますので、そのすべてをいずれかに割り当てることはできません。

A3. 関数名 Ad03StartSampling の使用方法について。

 “Ad03StopSampling()”を呼び出してから、“Ad03StartSampling()”を呼び出すと、“AD03_ERR_ILLEGAL_FUNCTION_CALL”エラーが発生します。
このエラーはどのようにすればクリアされますか?
 Ad03StopSamplingを実行した場合は再度Ad03SetModeを実行してからAd03StartSamplingを実行して下さい。
なお、Ad03StartSamplingでエラーになる要因ですが、上記のほかに Ad03GetDataでデータを読み出さないまま、再度Ad03StartSamplingを実行した場合が考えられます。

A4. サンプリング周波数が遅くても構わないので、データ点数を4096以上にすることは可能でしょうか?

 連続したサンプリングデータ数を4096以上にする事は出来ません。

A5. サンプリングしたバイナリデータをどの様に計算すれば実際の電圧に変換出来ますか?

 GetDataで得られる値は0〜512(9bit)です。0 が-2.0V ,512 が+2.0V に対応しています。取得したA/D変換コードと入力電圧の関係は以下の通りです。
  Vin(V) =  FS*CD/512-2

    Vin : 入力電圧(V)
    FS  : フルスケール電圧(4V)
    CD  : 取得したA/D変換コード
    512 : 9Bit A/D(2の9乗)
    -2  : オフセット電圧

  例:取得したコードが256の場合

  Vin = 4*256/512-2 = 0V

A6. 関数名 Ad03GetSamplingStatus の使用方法について。

 この関数を使ったプログラムで、バッファがFULLになるまで待つとデータ数が131072個になります。
8192個のデータを拾った時に、(pwdStatus&0x2)がTRUEになるのではないのですか?
 AXP-AD03のバッファは8192(WORD)のデータ(8192x26=131072)でFullになり、この時(pwdStatus&0x2)がTRUEになります。

A7. チャンネル毎に異なるサンプリング周期を設定し、サンプリングすることは可能でしょうか?

 ハードウェアの構成により、チャンネル毎に違うサンプリング周期を設定する事はできません。

A8. カードスロットに2スロットある場合、2枚同時にサンプリングを行ないたい。

 それぞれのカードに異なるサンプリング周期を設定して動作させることは可能です。
ただし、2枚のカードのサンプリングタイミングを同期させることは出来ません。また、AXP-AD03は1枚あたり500mAを消費しますので、お使いの環境(ノートPC等)の電源容量や放熱等にご注意下さい。

A9. 外部トリガー端子はありますか。

 外部トリガのソースは、チャンネル1またはチャンネル2のみとなっており、専用の外部トリガー入力端子はございません。

A10. サンプリング周期の設定方法について。

 任意の周期を設定できますか。また、外部から入力する事はできますか。
 設定可能なサンプリング周期は50ns〜50msです。以下の通り1-2-5ステップとなります。また、外部から入力する事はできません。
    50ns
   100ns
   250ns
   500ns
     1μs
   2.5μs
     :
    省略
     :
     1ms
   2.5ms
     5ms
    10ms
  25ms
    50ms

A11. トリガー信号から次のトリガー信号までの間におけるサンプリング範囲は設定できますか?

 トリガ信号間のサンプル数を指定することは出来ません。

A12. サンプリングしたデータをパソコンに転送する時間は、1チャンネル分のフルデータでどれ位でしょうか。

 Windows上でお使いの場合、環境にもよりますが1チャンネルあたりのデータ(4096個)を転送する時間の目安は、数ms〜数十ms程度と思われます。

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