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コラム
より高品質な音声伝送のために
CPI-WAM001シリーズの扱える音声データは、親機・子機ともに、データ長16ビット、サンプリング周波数32/44.1/48kHzのいずれかです。
親モジュールに相当のデータを入力すれば、子モジュール側では音楽CDやDVDビデオの音声品質で再生することが可能ですが、これには、いくつかの条件があります。
まずUSB DACなどで問題になる、ビットパーフェクトについてです。
この場合のビットパーフェクトとは、PC上の音声デジタルデータが、同一のデータのまま、DACへ入力されることを意味します。
これにより、劣化のない高品質な再生が可能となります。
CPI-WAM001シリーズでも、ビットパーフェクトなシステムを構築することが可能ですが、さらにわずらわしい配線なしに、離れた場所でもそれが実現可能というところが最大のメリットです。
さて、ビットパーフェクトを実現するためには、以下の条件が必要となります。
- Windowsは7以降を使用すること
- WASAPIモードに対応した音楽プレーヤを使用すること
- 音楽プレーヤの音量は必ず最高値にし、イコライザなど音質が変化する機能は無効にすること
弊社では、実際に上記の条件において、ビットパーフェクトであることを確認しました。
音楽プレーヤ | uLilith、foobar2000 (WASAPIコンポーネント使用) |
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テストデータ | L/Rともにすべてのデータが0xAAAAである16ビット ステレオ44.1kHz WAVEファイル |
親側 (入力側) | CPI-WAM001/MU-E使用の評価ボード(社内品) |
子側 (出力側) | CPI-WAM001/S-E使用の評価ボード(社内品) |
確認方法 | 親側は、PCとUSBで接続し、音楽プレーヤによりMUモジュールへテストデータを送り、無線送信する。 子側では、Sモジュールがその電波を受信し、I2Sとして出力する。それをロジックアナライザで観測する。 |
結果 | ロジックアナライザで観測されたI2Sデータはすべて0xAAAAであった。 |